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Web制作

コーポレートサイトリニューアルの進め方|発注前に決める3つ

サイトの作り直しで最初に決めるのは、デザインではありません。何のために作り直すのか、いまのURLをどう引き継ぐか、公開後に誰が何を更新するかの3つです。ここが決まっていれば、制作会社との話は具体的に進みやすくなります。逆に曖昧なまま見積もりを取ると、各社の提案がばらばらになって比較しにくくなります。

この記事は、数十名規模までの会社や団体で、既存のサイトを作り直したいと考えている担当の方に向けて書いています。作り直すべきかの判断、制作会社に渡す前に社内で決めること、工程ごとに発注側が担う役割、検索からの流入を落とさないためのURLの引き継ぎ、費用に幅が出る理由、公開直後の確認と、その後も更新を続けるための段取りまでを扱います。当社はWebサイトの制作・リニューアルを請け負っており、自社サイトも作り直しています。その両方で見てきたことをもとに整理します。作り直さなくてよい場合や、外部に依頼しなくてよい場合についても触れます。

01先に結論:制作会社を探す前に決める3つ

制作会社に問い合わせる前にこの3つが見えていると、最初の打ち合わせで見積もりの前提まで話が進みます。すべてを固める必要はありません。決まっていない項目は、決まっていないと伝えれば十分です。

決めること決まっていないと起きること
作り直す目的(誰に何をしてほしいか)各社の提案が別々の方向を向き、見積もりを比べにくい
今のURLを維持するか、構成ごと変えるか公開後に検索からの流入が落ちることがあり、原因の切り分けに時間がかかる
公開後に誰が何を更新するか(急ぎの修正を自社ですぐ反映する必要があるか)更新できる人がいないまま情報が古くなり、数年で同じ状態に戻りやすい

3つめは見落とされやすい項目です。作ることに予算を使い切り、公開後に誰も触れない状態になると、作り直した意味が薄れます。更新の進め方は最後の章で扱いますが、見積もりを取る前に方針だけでも決めておいてください。

作り直しではなく、直すだけで済む場合もある

困っているのが「特定のページの情報が古い」「一部の表示が崩れている」といった範囲であれば、全面的な作り直しではなく部分的な改修で足りることがあります。全面リニューアルは、目的や構成そのものを変えたいときの手段です。まず何に困っているのかを具体的に書き出すと、どちらが適しているか判断しやすくなります。

02作り直すべきか、どう判断するか

リニューアルの周期は数年ごとが目安とよく言われますが、年数だけで判断すると、必要のない作り直しに費用をかけることになりかねません。実務では、次のどれかに当てはまるかで考えるほうが判断しやすくなります。

  • 会社の事業内容や体制が変わり、今のサイトの説明と実態がずれている
  • スマートフォンでの表示や操作に支障があり、部分的な修正では追いつかない
  • 採用や問い合わせにつなげたいのに、今の構成では見てほしいページまで案内できない
  • 更新したい箇所を自社で直せず、そのたびに外部への依頼が発生している
  • 表示が遅く、画像を軽くする程度では追いつかない

逆に、デザインが少し古く感じるという理由だけであれば、全面的に作り直さずに配色や写真の差し替えで印象が変わることもあります。作り直しには費用と時間がかかるため、何が解決すれば満足なのかを先に言葉にしておくと、判断がぶれにくくなります。

アクセシビリティは「義務化された」わけではない

2024年に施行された法改正でウェブサイトの対応が義務になったと説明されることがありますが、正確ではありません。義務になったのは、困っている人やそのご家族などから申し出があったときに、負担が重くなりすぎない範囲で対応することです。サイトそのものを基準に合わせることは、いまも努力義務のままです。ただし使いにくいまま放置すると、申し出のたびに個別の対応が必要になり、負担は大きくなりやすいといえます。作り直しは、文字の大きさや背景との色の差、キーボードでの操作を見直せる数少ない機会です。どこまで対応するかを制作会社と話しておいてください。

制作会社に依頼する以外の選択肢もあります。ページ数が10前後までで、載せる内容が会社案内と問い合わせ先に限られ、更新も社内で完結するなら、サイト作成サービスのテンプレートを使って自分たちで作り直す形でも成立します。逆に、引き継ぐ必要のある既存ページが多いとき、問い合わせ以外の仕組みを載せたいとき、原稿や写真を用意できる人が社内にいないときは、外部に依頼するほうが結果として早く済むことが多くなります。

当社に依頼しなくてよい場合を先に書く理由

当社もWebサイトの制作・リニューアルを請け負っているため、「作り直しましょう」と言うほうが利益になります。それでも作り直さない選択肢を先に書いているのは、目的が定まらないまま作ったサイトは、結局また同じ理由で作り直すことになるからです。まず何に困っているかを書き出したうえで、外部に依頼するかどうかを決めてください。

03進め方と、発注側が担う部分

工程はおおよそ次のように進みます。全体にかかる期間は規模によりますが、数か月を見ておくと計画しやすくなります。制作会社によって呼び方は変わり、画面の設計をワイヤーフレームと呼ぶこともあります。呼び方が違っても、発注側の関わりが深くなるのは前半の工程と、納品物を確認して受け取る検収です。制作と移行は制作会社が主導します。

目的と要件負荷は大
原稿と写真負荷は最大
制作と移行負荷は小
検収と公開負荷は中
リニューアルの工程と、発注側の負荷発注側の負荷は前半に集中する。ここでつまずくと、後の工程がまとめて後ろにずれる

公開が遅れる原因の多くは、制作側の作業ではなく原稿と校正の往復にあります。要件・構成と原稿の工程には、社内でしか決められないことが集中するためです。原稿を書く人、写真を用意する人、最終的に「これでよい」と言う人をあらかじめ決めておくと、往復の回数が減ります。

なお、問い合わせフォームや会員機能など、見た目以外の仕組みを新しく作る場合は、要件を文書にする工程が入ります。その進め方はシステム開発の要件定義の進め方にまとめています。

原稿と写真の準備が期間を左右する

工程の中で見落とされやすく、後になって効いてくるのがこの2つです。制作会社に任せるのか自社で用意するのかで、担当者にかかる時間も期間も変わります。誰がいつまでに用意するのかを最初に決めておかないと、デザインが仕上がっても中身が入らず公開が延びます。費用への影響は後の章で扱います。

04URLの引き継ぎで流入を落とさないために

リニューアルで事故につながりやすいのがここです。ページの中身を良くしても、URLの扱いを誤ると検索からの流入が落ちることがあります。

URLが変わるときは、古いURLを開いた人を新しいURLへ自動的に送る設定を入れます。これをリダイレクト(転送)と呼びます。Google検索セントラルの「サイトを移転する方法」は、この転送を恒久的な形(301や308)で行った場合について「301やその他の永続的なリダイレクトによってPageRankの損失が生じることはありません」と明記しています。旧URLから新URLへ正しくつなげば、リンクによる評価が失われることはない、という説明です。

ただし、URLの引き継ぎだけでは足りない

同じページでGoogleは「サイトに対する変更を1つずつ順に行い、すべてを同時に変更しないように変更内容を計画します」とも勧めています。挙げられている例はドメインの移転、コンテンツ管理システム(CMS)の変更、レイアウトの変更で、これらを一度にまとめないという趣旨です。全面的な作り直しは、URLもページの構成も同時に変えることになりがちで、この勧めとは逆の動きになります。流入が戻らないとき、原因はリダイレクトの設定だけとは限りません。ページを減らした、本文を短くした、内部リンクの構造を変えた、といった変更も同時に影響している可能性があります。リダイレクトを正しく張ることは必要ですが、それだけで順位が保たれるわけではない、という前提で計画してください。

つまずきやすい4点

やりがちなこと何が起きるか
一時的なリダイレクト(302など)で設定する一時的な転送は、転送先が正式なURLだという手がかりとしてはGoogleに使われない。検索結果には転送元の古いURLのほうが表示される(Googleの別資料「リダイレクトと Google 検索」による)
旧ページをまとめてトップページへ向けるGoogleは、関連性の低い1つのURLへまとめることを避けるよう述べている。ページはあるのに存在しないページとみなされる扱い(ソフト404)になることがある。複数ページの内容を1ページにまとめた場合、その統合先へ向けるのは問題ない
リダイレクトを何段も重ねるGoogleがたどる転送は最大10回までとされる。ただしGoogleは直接つなぐことを勧めており、転送のたびに表示が遅れ、対応しない環境もあるため、難しい場合も5回未満、理想は3回以下としている
公開後しばらくしてリダイレクトを外す外部サイトからの古いリンクが行き先を失う。Googleはできるだけ長く保つよう勧めており、一般に1年以上が目安とされる

3つめで気をつけたいのは、転送の回数が意図せず増えていても気づきにくいことです。つまずきやすいのは、転送先のURLの書き方が末尾のスラッシュの有無で揺れている場合です。サイトの設定によっては、末尾スラッシュの有無をそろえる転送が自動で加わります。そのため1回のつもりで指定したものが2回、2回のつもりが3回になっていることがあります。書き方を揃えるだけで回数が減ることもあるため、設定したら、実際にアクセスして何回転送されるかを確かめてください。

旧URLと新URLの対応表をどう作るか

Googleは移転にあたって、旧URLから新URLへの対応表(URLマッピング)を用意することを推奨しています。作り方は難しくありません。次の順で進めると、そのまま公開前後のチェック基準として使えます。

  1. 01Google Search Console で、過去1年に表示回数やクリックのあったURLを書き出す。優先順位をつけるための作業で、載っていないURLを捨ててよいという意味ではない
  2. 02アクセス解析のページ一覧と突き合わせる。外部サイトからのリンク、広告のリンク先、名刺やQRコードからしか見られていないページは、検索の記録には出てこない
  3. 03書き出したURLごとに、新しいサイトでの行き先を1対1で決める
  4. 04行き先がないページは、内容の近いページへまとめるか、そのまま残すかを判断する。とりあえずトップページへ、という決め方はしない
  5. 05公開後、この表のとおりに着地するかを1件ずつ確認する

3つめと4つめが実際の判断どころです。作り直しでページを整理したくなりますが、流入のあるページを減らせばその分の流入は失われます。減らすかどうかは、URLの引き継ぎとは切り分けて判断してください。

なお、同じ資料は移転中について「検索でのコンテンツ掲載順位が一時的に変動することがあります。これは通常のことであり、サイトのランキングは時間の経過とともに安定します」とも説明されています。公開直後の数字だけで失敗と判断しないほうが安全です。ただし、様子を見てよいのは設定に問題がないと言える場合に限ります。検索避けの設定が残っている、転送先がずれている、といった状態は変動ではなく不具合なので、気づいた時点で修正が必要です。

05費用が会社によって大きく違う理由

同じ「小規模なリニューアル」という言葉でも、制作会社や媒体によって示される金額は大きく異なります。桁が変わることもあるため、金額そのものを見るより、何がその幅をつくっているかを知るほうが、見積もりを読み解きやすくなります。費用を動かすのは主に次の5つです。

費用を動かす要素幅が出る理由
ページ数と、ページごとの作り込み同じ会社案内でも、既存テンプレートに流し込むのか、ページごとに設計するのかで工数が変わる
原稿と写真を誰が用意するか取材・撮影が入ると別途費用になることが多い。自社で用意すれば下げられるが担当者の時間は要る
自社で更新できる仕組みを入れるか更新用の管理画面を用意するかどうか。個別に作ると初期費用は上がるが、既存の仕組みに載せる形なら差は小さいこともある
既存サイトからの移行作業旧サイトのページ数とURLの対応付け。ページ数が多いほど確認の手間が増える
公開後の運用を含むか月額の保守を含む見積もりと、作って納めるだけの見積もりは総額の意味が違う

見積もりを比較するときは、この5つの前提を揃えてから並べてください。前提が違う見積もりを金額だけで比べると、安く見えたほうに原稿制作も移行作業も含まれていなかった、ということが起こります。なお、安い見積もりが常に何かを落としているわけでもありません。ページ数が少なく、原稿と写真を自社で用意し、既存の仕組みに載せる形なら、金額が下がるのは自然です。見るべきは高い安いではなく、5つの前提を揃えたときに差の理由を説明できるかどうかです。見積もりの読み方は開発の外注でも共通なので、システム開発の外注先の選び方もあわせて参考にしてください。

06公開したあとの確認と観察

公開は終わりではなく、確認の始まりです。まず公開直後に確かめることがあり、そのあと数か月かけて様子を見ることになります。技術的な設定は制作会社の担当ですが、依頼した側も、済んでいるかを聞ける状態にしておくと、抜けに気づけます。まず公開直後の分を、制作会社に確認するものと自社で確かめられるものに分けて挙げます。

制作会社に確認すること自社で確かめられること
制作中の検索避けの設定(noindex、robots.txt、Basic認証)をすべて外したか旧URLをブラウザで開き、新しいページに着地するか
正式なURLを伝える設定(canonical)が新しいURLを指しているか問い合わせフォームから実際に送信し、届くか
Google Search Console に新旧2つのサイトマップを送ったか。旧URL側も送ると移行の進み具合を数で追える。ドメインを変える場合はアドレス変更も申請したか名刺やパンフレット、各種サービスのプロフィール欄、広告のリンク先に載せたURLを洗い出したか
アクセス解析や広告のタグを新しいサイトに移したか。ここが抜けると、後から効果を確かめられない旧サイトのサーバーとドメインの契約が、いつまで続くか
サイト内のリンクを新しいURLに張り替えたか主要なページを一通り開き、リンク切れがないか

1つめは、残っていると被害が最も大きい項目です。制作中は検索に出ないよう設定をかけておくのが普通ですが、これを外し忘れると影響が出ます。症状は設定ごとに違います。noindexやBasic認証が残ると、新しいサイトが検索結果から消えます。robots.txtの拒否が残っている場合は、ページ自体を読ませない設定なので転送も読まれず、移行が進まない状態になります。どれが残っているのかを、分けて確認してもらってください。

旧サイトのサーバーとドメインについては、ドメインごと変える場合にだけ、転送用として維持が必要です。ただし、旧サイトの中身(CMSやプログラム)は動かし続けないでください。更新の止まった環境を残すと改ざんの入口になるため、転送だけを返す状態にしてもらいます。同じドメインの中でURLだけが変わる場合は、新しい環境で転送すれば足ります。

外部に登録したURLの更新は、忘れられやすい一方で、影響は小さくありません。転送を設定しておけば当面はつながりますが、印刷物のように後から直せないものは、URLの構成を決める段階で考えておくほうが安全です。

そのうえで、数週間から数か月かけて検索からの流入とお問い合わせの数を見ていきます。あわせて、Google Search Console でクロールのエラーが出ていないかも確認します。前述のとおり、Googleは移転直後の変動を通常のこととして説明しています。落ちたまま戻らない場合に、リダイレクトの設定漏れやページの対応付けを疑うという順序が現実的です。

07更新を続ける仕組みをどう用意するか

リニューアルの成果は公開時点では決まりません。更新が止まったサイトは、数年で作り直す前と同じ状態に戻りやすくなります。実際、リニューアルの動機として挙がる「情報が古いまま」という状態は、前回作ったときに更新の段取りを決めていなかった結果である場合もあります。

更新するものは大きく3種類あり、続けやすさはそれぞれ違います。同じ「更新」という言葉でまとめて考えると、最も負担の重いものに引きずられて、すべてが止まりやすくなります。

更新するもの主な目的続けやすさ
お知らせ活動していることが伝わる状態を保つ続けやすい(原稿が短く、確認も少ない)
実績・事例営業提案の裏づけをためる頻度が読めない(顧客の許諾と原稿が要る)
ブログ・コラム検索から新しい人に見つけてもらう止まりやすい(調べる時間が要る)

優先すべきは、お知らせが止まらない状態をつくることです。採用の応募者や取引先の担当者に、最終更新がいつかを見られることがあります。年単位で更新が止まっていると、事業が動いていないのではないかという印象につながりかねません。ここは手間のわりに効果が見えやすい部分です。

ブログを始める前に決めておくこと

検索からの流入を増やす手段としてブログを勧められることがありますが、3種類の中で最も止まりやすいのがこれです。書く時間より、何を書くかを決める時間のほうがかかることが多いためです。始めるのであれば、少なくとも次の3つを先に決めておくと、止まる時期を遅らせやすくなります。

  1. 01誰が書くか(社内で書くのか、外部に依頼するのか。依頼する場合は事業の内容を理解してもらう時間も見込む)
  2. 02何のために書くか(問い合わせにつなげたいのか、既存の顧客への説明を楽にしたいのかで、書く内容が変わる)
  3. 03続かなかったときにどうするか(本数を減らすのか、いったん止めるのか。止めた記事を放置しない前提を決めておく)

当社もこのサイトでブログを書いていますが、書く前の調べものと事実確認に時間の大半を使っています。逆に言えば、その時間を確保できないのであれば、無理に本数を追わずにお知らせと実績の更新に絞るほうが、サイト全体としては良い状態を保ちやすくなります。更新の止まったブログが並んでいるより、お知らせが動いているサイトのほうが、訪問した人に伝わるものがあります。

誰が更新できる状態にしておくか

判断の分かれ目は、更新の回数よりも、急ぎの修正を自社ですぐ反映できる必要があるかどうかです。価格の改定、誤記の訂正、採用の締切、障害や事故の告知は、いずれも待てません。こうした場面が想定されるなら、社内の担当者が管理画面から直せる形にしておくほうが安心です。逆に、更新が定例の案内に限られ、数日の余裕があるなら、そのつど制作会社に依頼する形でも支障は出にくくなります。あわせて、依頼1件あたりの費用と、依頼してから反映されるまでの時間も確認しておくと判断しやすくなります。

見積もりを取る段階で、公開後の更新をどちらの形にするかを伝えておいてください。ここを決めずに初期費用だけで比較すると、公開後に「ちょっとした修正のたびに費用と時間がかかる」状態になり、更新が止まりやすくなります。

08よくある質問

Q. リニューアルすると検索順位は下がりますか?

リダイレクトを正しく設定していれば、リンクによる評価が失われることはないとされています。Googleは「301やその他の永続的なリダイレクトによってPageRankの損失が生じることはありません」と明記しています。ただしそれだけで順位が保たれるわけではありません。同じ資料は変更を一度にまとめて行わないよう勧めており、全面的な作り直しではページの統廃合や本文の変更も同時に起こります。移転中の一時的な変動は通常のこととされていますが、落ちたまま戻らない場合は、リダイレクトの設定漏れに加えて、削ったページや短くした本文がないかも見てください。

Q. URLは変えないほうがいいですか?

変えずに済むなら、そのほうが手間もリスクも小さくなります。ただし、サイトの構成そのものを見直す場合はURLも変わることが多くなります。その場合は、旧URLと新URLの対応表を作り、1ページずつ恒久的なリダイレクトでつなぐという進め方になります。Googleもサイト移転にあたって対応表(URLマッピング)を作ることを推奨しています。

Q. 期間はどのくらいかかりますか?

規模によりますが、数か月を見ておくと計画しやすくなります。工程の中で伸びやすいのは、制作側の作業ではなく原稿と社内確認です。誰が原稿を用意し、誰が最終確認をするのかを最初に決めておくと、想定とのずれが小さくなります。公開日を先に決めるなら、そこから逆算して原稿の締切を置くほうが現実的です。

Q. 制作会社は何社くらいに見積もりを取ればいいですか?

社数に決まりはありません。増やすほど比較に時間がかかるため、2〜3社に絞るほうが進めやすくなります。ただし大事なのは社数より、渡す条件を各社で揃えることです。同じ資料を渡していないと、提案の差なのか前提の差なのかが分からなくなります。最低限、この記事の冒頭で挙げた3つ(目的、今のURLをどう引き継ぐか、公開後に誰が何を更新するか)に、今のページ数と、原稿や写真を自社で用意できるかを足した内容は、同じ文面で全社に伝えてください。実績を見るときは、デザインの好みよりも、自社と近い規模の会社を担当した経験があるかを確認するほうが判断材料になります。

Q. 契約のときに確認しておくことはありますか?

3つあります。1つめは、できあがったサイトのデータやデザインの権利が誰のものになるか。2つめは、ドメインとサーバーの契約を誰の名義で持つか。制作会社の名義になっていると、後から別の会社に依頼する際に手間がかかります。3つめは、公開後の修正がどこまで料金に含まれるか。とくに2つめは、前の制作会社と連絡が取れず作り直しが進まない、という詰まり方をよく招きます。今のサイトについても、誰が契約しているかを先に調べておいてください。

Q. リニューアルしたのに問い合わせが増えません。何を見ればいいですか?

まず、サイトに人が来ていないのか、来ているのに問い合わせに至っていないのかを分けてください。前者であれば検索からの流入やリダイレクトの設定を、後者であれば、見てほしいページまでの案内とフォームを疑うことになります。フォームは実際に送信して届くかを確かめてください。設定の不備で届いていないことも起こりえます。あわせて、公開直後は順位が変動しうるため、数週間から数か月の幅で見ることをお勧めします。

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この記事を書いたチーム

合同会社TokyoScaler ビジネス開発部

Google Cloud Partner(Google Workspace正規代理店)として、中小企業・スタートアップのIT環境整備・DX・AI導入を支援するメンバーが、現場の知見をもとに執筆しています。

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この記事の内容、
自社ではどう進める?

「まだ何を頼むか決まっていない」段階のご相談を歓迎しています。現状を伺って、自社でできること・外部に任せたほうがよいことを切り分けるところからお手伝いします。