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AI活用

生成AIの社内ルール|書く8項目と、ひな形の使い方

情報システムの専任担当がいない会社や団体(NPO等)で、生成AIの社内ルールをこれから作る方に向けて書いています。ルールを作ろうという話が出る時点で、社員が個人のアカウントですでに使っていることは珍しくありません。会社が用意していないので、社内からは見えない形で使われます。ルールの役目は、それを禁じることではなく、使ってよい範囲をはっきりさせて、見える場所に戻すことにあります。

この記事では、ルールに書く8つの項目を挙げたうえで、主な項目ごとに何を書けばよいかを整理します。主要4サービスについて、個人で使う場合と会社で契約する場合でデータの扱いがどう違うかは、2026年8月時点の各社の公式の記載から一覧にしました。AIツールを自社で使い、導入の支援も行っている立場から書いています。

01ルールがないまま使われると、何が起きるか

社内ルールを作る目的は、次の3つを防ぐことにあります。どれも、使う人に悪意がなくても起きます。

起きることきっかけ起きた後にどうなるか
情報が社外に出る顧客の名簿や見積書を、そのままAIに貼り付ける契約によっては入力内容がモデルの学習に使われます。取引先から預かった資料であれば、秘密を守る約束に触れるおそれがあり、相手への報告と説明が必要になります
間違った内容をそのまま使うAIが出した数字や制度の名前を、確認せずに資料に載せる気づかないまま納品や提出をしてしまうと、資料を直して済む話ではなく、信用を失います
他人の権利に触れる既存の作品に似た文章や画像が生成され、そのまま公開する権利者から指摘を受けると、差し替えに加えて、経緯の説明を求められることがあります

総務省の令和8年版情報通信白書では、生成AIの導入・活用にあたって、セキュリティや法的・倫理的な問題を含む不適切な利用を防ぐための取り組みを尋ねています。日本の企業が最も多く挙げたのは「全社的な指針やガイドラインを整備している」で、41.1%でした。同じ調査の別の設問では、生成AIを活用する方針を定めた企業が68.9%と報告されています。尋ねている内容が違うので単純な比較はできませんが、使うと決めた企業が7割近くに達する一方で、使い方のルールを全社で整えたところは4割にとどまっている、という状況です。いずれも2026年1月から2月に、従業員10名以上でデジタル化に取り組んでいる企業を対象に行われた調査です。

02ルールに書く8つの項目

最初から分厚い規程を作る必要はありません。次の8項目を書き出せば、配れる状態になります。1項目あたり数行でも形になります。

  1. 01このルールの目的。使わせないためではなく、安心して使うためだと書く
  2. 02対象になる人。社員、アルバイト、業務委託を含めるかを決める
  3. 03使ってよいAIとアカウント。会社が契約したものを名前で挙げる
  4. 04入れてはいけない情報と、入れてよい情報。書類の種類で挙げる
  5. 05出力を使うときの確認。誰が、どの範囲を確認するか
  6. 06ファイルやシステムを操作するAIの扱い。承認が要る操作と、外部のサービスとつなぐときの扱いを挙げる
  7. 07迷ったときの相談先。名前で書く
  8. 08見直しの時期。次にいつ読み直すかを日付で書く

このうち、書く前に中身を決めておく必要があるのは3番と4番です。以降はこの2つから始めて、出力の確認(5番)、ファイルやシステムを操作するAI(6番)、外注先を対象に含めるか(2番)の順に見ていきます。そのうえで、よくある失敗を挟みます。相談先と見直しの時期(7番・8番)は、配るときと配った後の運用にあたるので最後にまとめます。

03使ってよいAIは、プランまで含めて決める

同じサービスでも、個人のアカウントで使うか会社で契約するかで、入力した内容の扱いが変わります。この違いを確認しないまま「機密情報は入力しない」とだけ書いても、どこまでが機密かの判断は現場に丸投げされたままです。

顧客の名簿や応募者の一覧のように、まとめて管理している個人情報をAIに入力する場合、個人情報保護委員会は、本人の同意を得ていないのであれば、提供している事業者がその内容を機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう求めています。入力を一律に禁じる話ではなく、使うサービスの扱いを先に確かめておく、という組み立てです。

誰のアカウントで使うか会社が配ったものか、本人が個人で契約したものか
どのプランで使うか同じサービス名でも、個人向けと法人向けで条件が違います
入力した内容が学習に使われるかここまで決まって、入れてよい情報の線を引けます
入力の可否が決まるまでサービス名だけでは決まりません。下の2つが決まって、はじめて上が決められます

主要4サービスの、個人と会社契約の違い

主要4サービスについて、2026年8月時点で各社が公式に記載している内容を整理しました。当社はGoogle Workspaceの販売代理店ですが、表は各社の公式の記載に基づくもので、特定の製品を勧める意図はありません。

サービス個人で使う場合会社で契約する場合
ChatGPT(OpenAI)個人向けのサービスでは、入力した内容をモデルの学習に使うことがあると記載されています。設定から学習への利用をオフにでき、オフにすると以降の会話は学習に使われないとされていますChatGPT Business、ChatGPT Enterprise、APIについては、明示的に許可しない限り入力と出力を学習に使わないと記載されています
Gemini(Google)アクティビティの保存がオンのとき、チャットの一部が人によるレビューの対象になり、生成AIモデルの学習にも使われるとされています。レビュー済みの内容はアカウントと切り離した形で最長3年保存されると記載されていますGoogle Workspaceに含まれるGeminiについては、事前の許可や指示がない限り顧客データをモデルの学習に使わず、人によるレビューも行わないと記載されています
Claude(Anthropic)学習に使ってよいかを利用者が選ぶ形です。許可した場合は最長5年、許可しない場合は30日の保持期間になると記載されていますClaude TeamとClaude Enterprise、APIについては、既定では入力と出力を学習に使わないと記載されています
Copilot(Microsoft)個人向けの無料版については、機密性の高い業務情報や社外に出せない情報をプロンプトに入れないよう案内されています。業務で使う場合も、機密性の低い範囲にとどめる前提の記載ですMicrosoft 365 Copilotについては、プロンプトと応答、および社内のメールや文書などのデータを基盤モデルの学習に使わないと記載されています

この表を社内ルールにそのまま貼り付けるのは避けたほうが安全です。各社の記載も、プランの名前も変わります。ChatGPTのTeamは2025年8月にBusinessへ名称が変わりました。ルール本文には契約しているサービス名だけを書き、扱いの詳細は契約を見直すときに確認する運用にしておくと、書き換えの手間が減ります。

学習をオフにしても、過去の分がすぐ消えるわけではない

個人向けのプランで学習をオフにしても、すでに学習を終えたモデルから入力内容を取り消すことはできません。提供元によっては、オフにした時点で過去の会話も今後の学習から外れますが、外れるのはあくまで今後の利用です。レビューや学習の対象になった分は、提供元の保存期間が過ぎるまで残るのが一般的です。「あとでオフにすれば取り消せる」という前提でルールを説明すると、実態とずれます。入れてしまった情報がある場合は、提供元の保存期間と設定を確認し、履歴の削除ができるかを見たうえで、預かった情報であれば取引先への連絡が必要かを判断します。

すでにGoogle Workspaceを使っている会社であれば、追加の契約なしで使える範囲から始める方法もあります。実際の機能と設定はGoogle WorkspaceのGeminiでできることにまとめました。どのツールから入るかを含めた導入の順序は会社でのAIツール導入の始め方が参考になります。

04入れてはいけない情報は、書類の種類で挙げる

「機密情報を入力しない」と書かれたルールは、読んだ人が自分の手元の資料を機密と判断できるかどうかに、すべてを預けています。判断できないから聞かずに入力する、という順番で起きやすいため、抽象的な語を、社内で実際にやり取りしている書類の種類に置き換えると、守られ方が変わります。

よくある書き方書類の種類に置き換えた例
機密情報見積書、仕入れの単価、まだ公表していない案件名
個人情報顧客の名簿、応募者の履歴書、社員の評価に関する記録
取引先から預かった情報秘密保持契約を結んでいる相手から受け取った仕様書、名簿、原稿

団体(NPO等)では、会員の名簿、寄付者の連絡先と寄付額、相談の記録が同じ扱いになります。営利企業向けの記事やひな形は「顧客情報」という語彙しか用意していないことが多く、そのまま配ると、日常的に扱っている情報が対象から抜け落ちます。置き換える作業自体は、手元の資料を見ながら書き出していく形になります。

非営利団体で、そもそも費用をかけずにITを整えるところから知りたい場合は非営利団体のDXに、無料で使えるサービスの範囲と申請の窓口をまとめています。

入力してよいものも同時に書いておくと、聞かずに判断できる範囲が広がります。公開済みの資料、社外に出しても問題のない一般的な文章、自分が書いた下書き。この3つが挙げてあれば、多くの業務はルールを見ただけで進みます。

05出力を使う前に、誰が何を確認するかを決める

生成された文章をそのまま使ってよいかは、送り先で決まります。社内の下書きであれば書いた本人の確認で足りますが、社外に出す文書、見積りの根拠になる数字、応募や申請に使う書類は、別の人が目を通す形にしておくのが安全です。ルールに書くのは確認する人と対象までで、確認の観点まで細かく規定する必要はありません。

確認する中身は2つです。1つは正確さで、AIの出力には事実と異なる内容がもっともらしい形で混ざることがあります。数字、日付、制度の名前、社名は、元の資料に当たり直す前提にしておきます。情報処理推進機構の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」でも、生成された成果物は人が確認し、そのまま使うのではなく補助的な道具として活用することが挙げられています。

もう1つは他人の権利で、既存の作品に似た出力が出ることがあります。そのまま公開すると問題になる場合があること、迷ったら相談先に確認すること。この2つが書いてあれば、日常の業務では回ります。

06ファイルやシステムを操作するAIは、別枠で決める

チャットに文章を打ち込む使い方と、AIがファイルを読み書きしたり、外部のサービスを操作したりする使い方は、決めるべきことが違います。前者で問題になるのは入力した情報の行き先ですが、後者では、意図しない操作がそのまま実行されることが加わるためです。

とはいえ、規程を別に作る必要はありません。同じ1つのルールの中に、次の5点を書き足しておけば運用できます。

  1. 01動かす場所を決める。本番のシステムに直接つながる環境では試さない
  2. 02触れてよい範囲を決める。どのフォルダまで、どのサービスまでかを書く
  3. 03実行の前に人が承認する操作を決める。削除、送信、支払い、公開の4つが目安
  4. 04外部のサービスとつなぐ操作を、事前に相談する対象に含める。拡張機能や連携を足すと、AIが読める情報と実行できる操作が一度に広がります
  5. 05何をしたかを後から追えるようにする。作業の記録が残る形で使う

この種のAIを業務に組み込む段階になると、社内ルールだけでなく設計の話になります。外部に頼む場合の進め方はAIエージェント開発の外注にまとめました。

07外注先のAI利用は、発注のときに確認する

社内ルールの対象を社員だけにすると、渡した資料の扱いが決まらないまま残ります。制作会社、開発会社、士業、業務委託の担当者。自社の情報を預けている相手が、その情報をAIに入力するかどうかは、発注する側からは見えません。

契約書を作り直す話ではなく、発注のときに3点を確認しておくと、判断できる状態になります。

  • 作業にAIを使うかどうかを聞く。使う場合はどのサービスかまで確認する
  • 渡した資料を入力してよい範囲を決める。資料を渡す時点で伝える
  • 納品物にAIの出力が含まれる場合の扱いを決める。修正の責任がどちらにあるかまで決めておく

当社が受託する場合も、この3点は着手前に決めています。使わないことを求められる案件もあれば、使ってよいかわりに納品前の確認を厚くする案件もあります。常駐と持ち帰りで決めることがどう変わるか、発注のときにそのまま送れる確認文まで踏み込んだ内容は外注先の生成AI利用にまとめました。発注側として確認しておきたいことはシステム開発の外注先の選び方にも整理しました。

08よくある失敗と、その避け方

失敗1: 禁止事項だけを配る

禁止だけを伝えても、使ってよい環境がなければ、利用が個人のアカウントに移りやすくなります。総務省と経済産業省のAI事業者ガイドラインでも、社内のルールが整っていない場合、会社の管理の外で、従業員が業務に個人向けの生成AIを使い、リスクの高い使い方をする恐れがあると指摘されています。必要なのは会社として配ることですが、全員分をいきなり契約する必要はありません。主要なサービスは人数分の席を買う形なので、まず使う部署の数名から始めて、必要になった人を足していく進め方が取れます。

禁止事項だけを配った場合

  • 使ってよい環境がないので、手元の個人アカウントが使われます
  • 使ったこと自体を報告しづらくなります
  • 会社側に記録が残らず、何が入力されたか分かりません
  • 困ったときの相談も来なくなります

使ってよい環境を配った場合

  • 会社のアカウントのほうが手軽なので、そちらが使われます
  • 使い方の相談が担当者に集まります
  • 契約の範囲で入力内容の扱いが決まります
  • うまくいった使い方が社内で共有されます
同じルールでも、使ってよい環境を配ったかどうかで結果が変わる禁止だけを配ると、利用そのものが会社から見えなくなります

失敗2: 守られているかを確認できる前提で書く

会社が契約したアカウントであれば、誰がいつ使ったかの記録が管理画面に残るサービスもあります。ただし分かるのはそこまでで、しかも会社が配ったアカウントを実際に使った場合に限られます。従業員が自分の端末で個人のアカウントを使えば、記録は会社側に残りません。それを踏まえずに「違反した場合は処分の対象とする」と書いても、違反を見つける手段がないため、実際には運用できないルールになります。

罰則を書くより、間違って入力してしまったときにすぐ申し出られるように、報告しても責めない旨を1行入れておくほうが、被害の把握には効きます。入力された情報の種類が分かれば、その後の対応を判断できます。黙っていられると、それすら分かりません。

失敗3: 公開されているひな形をそのまま配る

ゼロから書くのが負担であれば、公開されているひな形を骨格として使う方法があります。日本ディープラーニング協会が無料で配布している生成AIの利用ガイドラインは、条項だけの版と解説付きの版があり、登録なしで入手できます。対象にする生成AIをサービス名で特定し、それ以外を使いたいときは相談させる形になっている点も、使ってよいAIをプランまで含めて決める、という考え方と同じです。

ただし、そのまま配れる状態にはなっていません。手を入れる場所は2種類あります。ひとつは自分で埋める箇所で、会社名と制定日、対象にする生成AIのサービス名、相談先、そして禁止する用途(ひな形では空欄)です。もうひとつは、書き直す箇所です。個人情報の扱い、生成物の商用利用、サービス側のポリシー上の制限。この3つの条項はChatGPTを前提に書かれているため、別のサービスやプランを使うなら、契約している規約に合わせて中身から直すことになります。

日本ディープラーニング協会のひな形は、2023年時点の前提のまま

このひな形は、2023年10月に公開された第1.1版が2026年8月時点でも最新です。個人情報に関する条項は、当時のChatGPTでは入力したデータが学習に利用されることを前提とした書き方になっています。ひな形自体に、利用する生成AIによっては条件を満たせば個人情報を入力できる場合もある旨の但し書きはありますが、本文は当時の前提のままです。現在は契約するプランによって扱いが異なるため、この部分を書き換えずに配ると、実態と合わないルールが社内に残ります。骨格と項目立ては使えますが、使ってよいサービスとプランの記述は、自社の契約に合わせて書き直す前提で扱ってください。

09相談先と置き場所、更新の伝え方を決める

相談先は、部署名や役職ではなく個人の名前で書きます。専任の担当がいない会社では、詳しい人が本業と兼ねることになりますが、その場合も「分かる人に聞いてください」ではなく、名前を1つ挙げておくほうが実際に相談は届きます。その場で答えられないものは、調べてから返す運用で構いません。

読まれなくなる原因は、中身よりも届け方にあることが多いと考えています。どこにあるか分からない、更新されたことが伝わらない。この2つで、内容が良くても参照されなくなります。ルール本文に書くことではありませんが、決めておく価値があるのは次の4点です。

  1. 01置き場所を1つに決める。ファイルを配らず、常に同じ場所を見てもらう形にする。手元にコピーが渡ると、更新しても古い版が残り続けます
  2. 02入れてよい情報と入れてはいけない情報の一覧は、普段使っているチャットにも固定表示しておく。貼るのは一覧そのものではなくリンクにして、直す場所を1か所に保ちます
  3. 03更新したら、変えた行の内容を本文に書いて伝える。リンクだけ送っても読み直されません
  4. 04新しく入った人にアカウントを配る手順に組み込む。渡すタイミングで一緒に見てもらうと、伝え漏れがなくなります

8項目の最後に書いた見直しの時期は、3か月後を目安にします。この期間に相談として出てきた質問が、そのまま追記すべき項目になります。質問が出ないまま3か月が過ぎた場合は、うまく回っているのではなく、そもそも見られていない可能性を先に疑うほうが安全です。専任の担当がいない会社で他に何を整えておくかは情シスがいない会社のIT運用にまとめています。

10よくある質問

Q. ルールがまだありません。できるまでAIの利用は止めるべきですか?

止める判断が有効なのは、止められる場合だけです。個人のアカウントは会社が管理していないため、実際には使い続けられていることが多く、その間の入力内容は会社から見えません。ルールが整うまでの間だけでも、入れてはいけない情報を一言伝えておくほうが、現実的な被害は小さくなります。伝える順序としては、顧客の名簿と取引先から預かった資料をAIに入力しないこと、この2つを先に共有します。次に足すのは、まだ公表していない案件の情報です。

Q. ひな形をそのまま配ってしまいました。作り直すべきですか?

全体を作り直す必要はありません。対象にする生成AIのサービス名、禁止する用途(ひな形では空欄)、相談先を埋めたうえで、個人情報の扱い、商用利用、サービス側のポリシー上の制限に触れた条項を、契約しているサービスとプランに合わせて直します。ひな形は2023年当時のChatGPTで入力内容が学習に使われることを前提にしているため、ChatGPTを契約している場合も、プランによっては書き換えが必要です。変えた部分を伝え直せば済みます。作り直して配り直すと、どちらが最新か分からない状態になり、かえって参照されなくなります。差し替えた日付を文書の先頭に入れておくと、次に見直すときの目印にもなります。

Q. 従業員が個人のアカウントで業務に使っていたと分かりました。どうすればよいですか?

先に確認するのは、何が入力されたかです。顧客の個人情報や取引先から預かった資料が含まれていた場合は、提供元の保存期間と設定を確認したうえで、取引先への連絡が必要かを判断します。処分の話を先に出すと、次からは報告されなくなり、把握できる範囲がさらに狭まります。あわせて、会社のアカウントを配れていなかったことが原因になっていないかも見ておくと、同じことが繰り返されにくくなります。

Q. 何人くらいの規模から、社内ルールが必要になりますか?

線を引くことと、文書にすることを分けて考えると判断しやすくなります。入れてはいけない情報の線は、人数によりません。顧客の個人情報、秘密保持契約のもとで預かった資料、まだ公表していない事業の情報。このいずれかを扱っているなら、使う人が経営者ひとりでも、線だけは決めておく価値があります。一方、文書として整えるのは、自分以外の人が使い始めるときが目安です。人を採用したとき、業務委託の方に作業を頼むときが、その時期にあたります。それまでは、契約しているプランでデータがどう扱われるかを確認しておくほうが優先度は高くなります。

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この記事を書いたチーム

合同会社TokyoScaler ビジネス開発部

Google Cloud Partner(Google Workspace正規代理店)として、中小企業・スタートアップのIT環境整備・DX・AI導入を支援するメンバーが、現場の知見をもとに執筆しています。

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この記事の内容、
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